作業のスケジューリング

MESの「作業のスケジューリング」機能とは

アメリカのMES推進団体MESAインターナショナルが定義するMESの機能において、5番目に紹介されているのが「作業のスケジューリング」機能です。

製造業の現場では生産計画に基づき、詳細な作業スケジュールを立案しなければなりません。本機能はその役割を果たし、工程の流れに沿って生産設備や作業者の割り付けなどを実行します。もちろん、勤務シフトの作成対応も機能に含まれます。

MESシステムにおける「作業スケジューリング」機能の例

生産計画に基づき、工程に応じた生産設備・作業者などの適切な配分を自動的に実行する機能です。以下で実際にリリースされているMESシステムの例を見てみましょう。

FactRiSMの「作業スケジューリング」機能の例

FactRiSMは作業効率の向上を図るため、さまざまな条件に応じた在庫推移・生産計画のシミュレーションを行なうほか、適時の生産リスケジュール機能が搭載されています。リアルタイムかつ詳細な生産状況の把握により、次の工程への作業手配をスピーディに実行します。

参照元：FactRiSM公式サイト（https://www.hitachi.co.jp/products/infrastructure/product_site/factrism/index.html）

FactRiSMとは

株式会社日立製作所が開発した「FactRiSM」は、さまざまな製造現場のスマート化に貢献するMESシステム。経営と製造のデータをシームレスに連携させ、製造業の全体最適化を目指します。

GMICSの「作業のスケジューリング」機能の例

成形業に特化したMESシステムであるGMICSは、成形スケジュールの作成機能を有しています。成型機別に計画を割り付けてスケジューリングを実行するほか、成形機から実績データをリアルタイムで収集、成形スケジュールとの差異があれば即時の把握が可能です。

クライアントの需要変動があった場合も、速やかに成形スケジュールを調整できます。

参照元：GMICS公式サイト（https://www.muratec.jp/fs/products/gmics/feature.html）

GMICSとは

村田機械株式会社が開発した「GMICS」は、成形業に特化したWEB対応型のMESシステム。成形業に必要なマスタ情報を網羅し、直観的な操作ですぐに業務利用できるのが特徴です。

Plex MESの「作業スケジューリング」機能の例

現場の管理計画から生産プロセスを直接設計、サイクルタイムを短縮して生産効率を向上させるのがPlex MESの強みです。常に生産資源の可用性を分析しながら、どの作業をどの部門に割り付けるかをシステマティックに判断。生産現場に適した有限能力スケジューリングを実行します。

参照元：Plex MES公式サイト（https://www.rockwellautomation.com/ja-jp/products/software/factorytalk/operationsuite/mes/plex-mes.html）

Plex MESとは

ロックウェル・オートメーションが開発した「Plex MES」は、紙運用・Excel運用を排除し生産現場の業務効率を高めるクラウドベースのMESシステム。エンドツーエンドのデータ収集を行ない、詳細なトレーサビリティによる品質の向上を可能とします。