実績分析

MESの「実績分析」機能とは

アメリカのMES推進団体「MESAインターナショナル」が定義するMESの機能において、11番目に紹介されているのが「実績分析」機能です。

具体的には日々の作業内容や不良発生などの実績データを蓄積し、過去の履歴や計画との比較分析を通じて現時点での生産性を明らかにします。もちろん、作業の進捗確認や出荷予測においても重要視される機能です。

出荷したらデータは用済みになるのではなく、そのデータをもとに原価計算や作業工数の標準化を行ない、品質維持にもつなげることが大切です。

MESシステムにおける「実績分析」機能の例

通常時の生産状況や不良発生時の被害などをデータとして蓄積し、過去の実績や計画などとの差異を分析する機能です。以下で実際にリリースされているMESシステムの例を見てみましょう。

IB-Mesの「実績分析」機能の例

速やかに、そして簡潔に製造現場の現状を可視化できるのがIB-Mesの分析ツール。経営層から管理者、現場の作業員まで同じ情報を共有することで、生産性・品質の向上に活用できます。

注目の機能のひとつがランレート分析。品目や生産日、生産時間ごとに細かく目標との差異を確認でき、気になる部分だけをピンポイントで分析することも可能。作業人数ごとの計画ランレートや作業者も特定して表示できるため、生産計画にも活用できます。

参照元：IB-Mes公式サイト（https://uni-face.co.jp/factoryib/ibmes/）

IB-Mesとは

株式会社ユニフェイスが開発した「IB-Mes」は、多彩な機能とトレーサビリティが注目のMESシステム。パッケージ型ソフトウェアながらカスタマイズ性に優れ、製造形態に合わせて選べるオプション機能も充実しています。

EXPIO-MESの「実績分析」機能の例

ロット別や工程別にも予定・進捗・実績を管理できるのがEXPIO-MESの強み。ERPやスケジューラといった上位システムから生産計画を受信し、生産後は実績を上位システムにフィードバックします。こうした予実比較から各プロセスにおける能力が把握され、次の生産スケジュールの立案に反映することができるようになります。

参照元：EXPIO-MES公式サイト（https://www.ktsystem.jp/service/expio）

EXPIO-MESとは

株式会社ケー・ティー・システムが開発した「EXPIO-MES」は、製造業における経営者の悩み・現場の悩みの両方の解決を図るMESシステム。基本的な機能に加えて重要業績評価指標（KPI）を提供、生産コストとムダを明確化します。

MITSUBISHI-E-MESソリューションの「実績分析」機能の例

MITSUBISHI-E-MESソリューションでは作業進捗の予実比較や歩留まり率を容易に把握できます。結果として、全体の中でネックとなっている工程の洗い出しも簡単。改善対策をタイムリーに実施できます。

また、システム連携機能も充実しており、上位ERPや関連システムとのデータのやり取りも可能。より正確性の高い実績分析を可能とします。

参照元：MITSUBISHI-E-MESソリューション公式サイト（https://www.mee.co.jp/sales/system-solution/solution/productivity.html）

MITSUBISHI-E-MESソリューションとは

三菱電機エンジニアリング株式会社が開発した「MITSUBISHI-E-MESソリューション」は、製造業のDX・スマートファクトリー化をサポートするMESシステム。建材から電子機器、食品など幅広い領域の製造業に対する導入実績を有しています。