導入コスト

導入にかかる費用の内訳

MESの導入にかかる費用の内訳には、さまざまな項目があります。具体的には、初期費用、ライセンス費用、ランニングコスト（運用費用）、オプション費用、サブスクリプションといったものです。ただし、導入する機器や設備の台数、パッケージ・カスタマイズ・フルスクラッチなど導入方法などによって価格が変動するほか、費用の内訳も変わってきます。それを踏まえた上で、以下に挙げる費用の内訳をチェックしてみてください

初期費用

初期費用とは、MESシステムの導入から使用開始までにかかるコストです。イニシャルコストとも呼ばれています。MESを導入して運用できる状態になるまでには、サーバーを設置したり、ソフトウェアをインストールしたり、初期設定を行ったり、各種の技術料が必要です。この導入時にかかる技術料が初期費用です。

ライセンス費用

ライセンス費用とは、他人が所有する特許などの知的財産権を第三者が利用する場合に支払う費用です。ロイヤリティとも呼ばれます。MESなどのシステムやソフトウェアの場合も、ライセンスが設定されている場合があるため、当該システムやソフトウェアを第三者として利用する場合は、ライセンス費用を支払わなければなりません。

ランニングコスト（運用費用）

ランニングコストとは、システムの運用を継続して行うために必要な費用を言います。具体的には、システムの維持費や管理費といったものです。ランニングコストは購入価格とは別で、運用を続ける限り定期的に支払いが発生します。ただし、クラウド版ではサーバーやソフトウェアの購入が不要となるため、オンプレミス版と比べてランニングコストを抑えられるのがメリットです。

オプション費用

オプション費用とは、標準機能（基本機能）とは別にユーザーが新たに選択・追加して搭載する機能に対して支払う費用です。必要に応じて追加できる拡張機能は便利ですが、追加すればするほど、費用は高額になっていきます。

サブスクリプション

費用項目ではなく課金形態の一種ですが、サブスクリプションというサービスもあります。サブスクリプションとは、月額・年額など一定期間利用したサービスに対して定額で支払う料金形態を言います。サブスクリプションではシステムやソフトウェアを定額で利用できるため、多くの場合、初期費用が不要であったり、低価格帯のプランが利用できたりするなど、コストを抑えられるのがメリットです。

費用の例

Tranzacの価格例

【MIN パッケージ】

• 160～270万円（税込）同時利用人数／10名
• ライセンス月額／8万8千円（税込）
• 初期費用／55～165万円（税込）

【MID パッケージ】

• 268～488万円（税込）同時利用人数／50名
• ライセンス月額／13万2千円（税込）
• 初期費用／110～330万円（税込）

【MAX パッケージ】

• 484～704万円（税込）同時利用人数／100名
• ライセンス月額／22万円（税込）
• 初期費用／220～440万円（税込）

オフィス・ミューズの価格例

• 製造管理パーツ：標準価格／300万円（税不明）
• 品質管理パーツ：標準価格／200万円（税不明）
• 在庫管理パーツ：標準価格／300万円（税不明）

日立産業制御ソリューションズの価格例

【ProductNEO Ver2.0】（化学向けMESパッケージ）

• 価格：320万円（ハードウェア費用、SI費用を除く）（税不明）

アズビルの価格例

【Pharmanage V】（医薬品・医療機器向け製造管理システム）

• 販売価格：5,000万円から／1システム（税不明）