導入依頼はITコンサルとベンダーのどちらがいい?
MES導入におけるITコンサルタントの役割とは
MES(製造実行システム)の導入を検討する際、外部の専門家へ依頼する方法の一つがITコンサルタントの活用です。現状分析・課題整理・要件定義・ベンダー選定支援・プロジェクト管理など、上流工程を中心とした支援を受けられます。
MES導入の場面では、製造現場の情報を整理し業務フローを可視化したうえで、導入企画構想を策定するといった支援を第三者の立場から受けられる点が特徴です。例えば日立コンサルティングが提供する「MES導入4Weekアセスメント」では、4週間で現場の課題やリスクを洗い出し、品質管理に関わる5M(Man・Machine・Material・Method・Measurement)情報の検証を実施しています。
プロジェクト初期から専門的な知見を取り入れ、導入の方向性を明確にできることがITコンサルタントへ依頼する意義といえるでしょう。
参照元:日立コンサルティング|MES導入4Weekアセスメントサービス(https://www.hitachiconsulting.co.jp/solution/smtmanufact/mes_introduction/index.html)
ITコンサルタントに依頼するメリット・デメリット
ITコンサルタントに依頼するメリット
複数のMESパッケージを客観的に比較・評価し、自社の要件に合ったシステムを選定できる点は大きな利点です。特定のベンダーに依存しない中立的な立場から提案を受けられるため、偏りのない情報をもとに判断できます。
業務分析やリスクの洗い出しを体系的に進められることも見逃せません。フロントローディング(上流工程での重点的な検証)を実施することで、導入後のスコープ発散や要件漏れの防止が期待できます。
ITコンサルタントに依頼するデメリット
コンサルティング費用が別途発生し、導入コスト全体が増加する点は考慮が必要です。支援範囲は企画・構想段階が中心のため、システム構築や運用はベンダーへ引き継ぐケースが多くなります。
自社の課題がすでに明確で導入するシステムも決まっている場合、コンサルティングが過剰になる可能性もあるでしょう。
ベンダーによるMES導入サポートの特徴
MESを提供するベンダーは、製品の販売にとどまらず導入全般のサポートにも対応しています。ユニフェイスを例に挙げると、エンジニアが製造現場へ直接訪問し、ヒアリングから導入プランの策定まで一貫して担当しています。
設備1台からのトライアル導入や段階的な横展開にも柔軟に応じており、補助金の申請サポートを受けられる場合もあります。製造現場を熟知した開発者の視点から、現場の実情に即したプランを提示できる点がベンダーへ依頼する強みです。
パッケージ製品を活用するため、フルスクラッチ開発と比較して導入期間が短く、費用対効果にも優れる傾向にあります。コストを抑えたい場合やスモールスタートで進めたい場合、ベンダーへの直接相談は有力な選択肢となるでしょう。
ITコンサルタントとベンダー、自社に合った選び方
依頼先の選定では、自社の状況に応じた判断が欠かせません。それぞれが向いているケースを以下に整理しました。
- ITコンサルタントが向いているケース:複数のMESパッケージから客観的に比較・選定したい/製造現場の情報整理や要件定義の段階から支援を受けたい/大規模な導入で上流工程を入念に進めたい
- ベンダーが向いているケース:導入コストを抑えたい/自社で解決すべき課題や導入するシステムを把握している/設備1台からのトライアルで段階的に始めたい
課題の明確度・導入規模・予算の3つの観点で整理し、自社に合った相談先を選ぶことがスムーズなMES導入への第一歩です。
まとめ
MESシステムの導入では、ITコンサルタントとベンダーがそれぞれ異なる強みを持っています。自社の課題がどの程度明確か、導入規模や予算はどうかを踏まえて依頼先を検討してみてください。現状の整理と必要な支援範囲の把握から始めることが、自社に合った相談先を見つける近道です。
システムを紹介
ニーズ別 MESシステム 3選
製造現場を管理するうえでの課題、要望により合ったMESシステムを紹介します。
MESシステム62製品(※)から、より自社に合った導入ができるよう、既存システムとのデータ連携が可能な「柔軟性」、ERP~MES~制御までを統合した「総合力」、現地の税制・商習慣・多言語への対応可能な「グローバル仕様」に対応している「3製品」を抽出。それぞれの課題や要望に合致する機能や支援内容を実現できるシステムを公式サイトやパンフレットの記載内容をもとに紹介しています。
既存の新旧・異なるメーカーの
生産設備のデータを可視化
一元管理したい。
拡張や変更もできて
誰でも簡単に使えるようにしたい。
混在する新旧多様な設備を連携し
既存システムともスムーズに統合
柔軟カスタマイズ&直感的操作
で現場への導入ストレスを軽減
- 小規模
- 中規模
- 大規模
- 多数拠点
- グローバル
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- 既存システムとのデータ連携が可能で、シームレスな運用を実現。IT導入補助金対象。
- 低コストでスピーディな導入。誰もが使える直感的な操作性。
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- 手作業・自働・加工工程などの多様な生産ライン、幅広いメーカー・古い機械のデータ収集が可能。
- 柔軟なカスタマイズが可能。製造業界・ハードウェアにも精通。
MESだけでなく、基幹システムや
制御システムも含め、工場全体を
DX化・管理したい。
大規模な予算をかけるので
知名度の高い会社に頼みたい。
製造の制御システムに長けた
100年超の老舗
国内外に知られる横河電機が
工場DXの幅広いソリューションを提供
ソリューション(横河ソリューションサービス)
- 小規模
- 中規模
- 大規模
- 多数拠点
- グローバル
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- 原料の入庫、製造、梱包、出荷まで工場全体の最適化をサポートする設計思想。
- ERP~MES~制御までを統合した企業システムとして構築。
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- Operation Technology(OT)デバイスとその制御システムを長く展開、モノづくりを知る大手企業。
- ハードからソフト、AIソリューションを一体で提供。
複数の海外拠点の状況を
リアルタイムに把握したい。
グローバルで製造現場オペレーションの標準化・品質の均一化を
早期に実現したい。
グローバル規約に対応
迅速なテンプレート設計と
現地の税制・商習慣・多言語への対応で
グローバル企業支援実績が豊富
- 小規模
- 中規模
- 大規模
- 多数拠点
- グローバル
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- マルチリンガル機能、ASEAN現地税制や商習慣へ標準対応。
- クラウドタイプもあり。迅速・柔軟なテンプレート設計でグローバル展開が容易にできる。
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- 本製品・COLMINA MESを含め、グローバル展開を行うものづくり企業向けに開発。
- 富士通のグローバルネットワークを駆使したサポート体制を用意。
※本サイトでは、2026年2月3日時点でGoogleにて「MESシステム」「製造実行システム」で検索した際、上位100位までに製品、またはベンダーの公式サイトが表示され、どんなシステムかがわかる情報が記載されている62製品を調査。それぞれの課題や要望に合致する機能や支援内容を実現できるシステムを公式サイトやパンフレットの記載内容をもとに紹介しています。



