金属加工

IB-MESの導入事例

「魅せる包丁・世界一の包丁づくり」目指している老舗の金属加工メーカー・株式会社大野ナイフ製作所が、株式会社ユニフェイスのMESシステム「IB-MES」を導入した事例です。

導入前の課題・導入の経緯

システム導入を検討するも、明確な提案を得られずにいた

もともと生産管理システムの導入を検討していたという大野ナイフ製作所。複数のメーカーと打合せを進めていましたが、なかなか明確な提案を受けられずにいました。

そんなとき、とあるシステムの展示会で出会ったのがユニフェイスです。大野ナイフ製作所が求める機能をすべて網羅しているのがユニフェイスのIB-MESだけだとわかり、実際の現場を見てもらうことに。打合せではソフトにもハードにも強く製造現場にも精通している様子に好印象を受け、IB-MESの導入が決まります。費用面でのメリットがあったことも決め手のひとつでした。

参照元：株式会社ユニフェイス公式サイト（https://uni-face.co.jp/wp/interview/27/）

導入後の効果・担当者の声

紙運用からのデータベース化で現場が劇的に変わった

これまで現場では紙ベースの資料で打合せを進めていましたが、メンバーによって印刷のタイミングが違ったり、見ている資料がバラバラだったりしていました。システム導入後は全員がモニターでリアルタイムな情報を見ながら話ができるようになり、共通認識を持って正確な打合せが可能となっています。

製造実績の集計にも大きな変化が起こります。これまでは手書きで残しておいた不良情報をExcelで管理していたのですが、その作業負担が大きい上に集計方法が人によって異なる状況でした。現在では、不良が発生した瞬間にタブレット端末をタッチするだけで情報が蓄積され、社内でもリアルタイムで確認できます。また、紙ベースでは把握しきれていなかった不良の原因も、データベースでの共有によって修理可能か否かも判断できるようになりました。このほか、対応に時間を要していたことがペーパーレス化によって大きく変わっています。

さらに、現場の状況を可視化したことでリアルタイムでの対応や指示が可能になり、時間・人・材料すべてにおいてロスの削減が実現されました。特に製品のロスは激減しており、システム導入に要した費用はすでに回収できたのではないか、と感じられるほどのようです。

参照元：株式会社ユニフェイス公式サイト（https://uni-face.co.jp/wp/interview/27/）

実績班長の導入事例

半世紀以上にわたってネジ類をはじめとした金属加工を手がけている高越工業株式会社が、テクノシステム株式会社のMESシステム「実績班長」を導入した事例です。

導入前の課題・導入の経緯

受注量の増加で中間品の在庫管理が追いつかない状況

徳島県で長くネジ類の製造業を営んでいる高越工業株式会社では、受注量が増えて工場全体の物流量が増加したことに伴い、現場に山のように積まれた中間品の在庫管理に悩まされていました。クライアントから納期の問い合わせがあっても迅速に対応できないという現状もあり、中間品在庫の見える化が求められていたところです。

そこで同社が出会ったのが、テクノシステム株式会社が開発した「実績班長」。ネジ業界向けのパッケージ型MESシステムとも比較しながら検討を進めたところ、操作が簡単で現場に受け入れられやすいことが着目され、実績班長の採用が決定されました。

参照元：実績班長公式サイト（https://www.hancho.jp/column/swot_analysis_in_manufacturing）

導入後の効果・担当者の声

工場全体の物流量が増えても在庫量は変わらない

導入後は中間品在庫の管理精度が格段に向上し、納期の問い合わせに対しても即時の回答が可能となっています。大きな効果ともいえるのが、工場全体の物流量が増えているにもかかわらず、現場に滞留している在庫量は変わらないこと。これまでは指示データが共有できずにオーダ以上の過剰製造があったことがシステム化で明らかになりムダな在庫生産が解消されたのです。

システム導入から半年を過ぎた頃には、取得したデータをそのまま決算用データとして利用できるほど高い精度のデータ管理が実現しています。

参照元：実績班長公式サイト（https://www.hancho.jp/column/swot_analysis_in_manufacturing）

まとめ

製造業の中でも金属加工の分野では、不良の削減や中間品の在庫管理が課題となっている企業が多く存在します。そこをＭＥＳシステムでカバーすることで、課題の解決だけではなくコストカットにも大きく寄与する可能性があります。